電子カルテが苦手な看護師は紙カルテの病院に転職するのもあり

■電子カルテの利点・欠点

電子カルテにするとどんなメリットがあるかというと、長い分を書かなきゃいけないときの負担はかなり軽くなりますよね。紙だったら、一言二言で済ませるようなことでも、ちょっと大目に書き込むことだってできます。

字が汚いとか、誤字脱字で赤線だらけの見にくくて意味不明のカルテになってしまうこともかなり減るので、電子カルテだとやはり情報管理しやすくなる、というメリットがあります。

記録用紙がどこに挟まっているかを探す必要もないし、検温表とか違う資料をいちいち揃える必要もなくて、端末が１つあればＯＫ。過去の情報なども探しやすくなり、業務効率が上がります。

点滴薬もバーコードで管理できるようなって、与薬の段階でのヒヤリハットも減らせるものの、良いことばかりじゃないんですよね。汗

私自身がそうなんですが、パソコン操作が苦手で、他の人に比べると文字入力が遅く、そのせいで「仕事が遅い！」と見られるようになってしまいました。

スマホのフリック入力ならすらすらできるものの、プライベートの時間を割いてまで、パソコン操作を練習する気にはなりません。

パスワードを覚えるのもすごく苦手で、いつも、パスワードを記録したメモ帳がなくなってしまったときには、まるで仕事になりませんでした。

パソコンが得意な人だったら、電子カルテだと万々歳なのかもしれませんが、ＩＴには疎い私にとっては、頭の痛い問題でした。

■看護師の働き方は選び放題！

電子カルテにはかなりの苦手意識というか拒絶反応すら感じていていたんですが、よくよく調べてみると、電子カルテを使わない仕事・働き方もたくさんあるんですよね。

他の職種はどうなのかわかりませんが、看護師というのは本当につぶしのきく職業で、働く場所は本当に多岐にわたっているんです。

普通に病院へ入職して病棟や外来で勤務する以外にも、たとえば、市役所などに入って検診のお手伝いをする仕事もあります。

介護施設に入って仕事をする道もあります。この場合、重労働は基本的に介護士さんがやってくれるので、看護師は健康管理が基本です。

企業の保健室に入って健康相談に乗ったり、症状が重いときには、一緒に病院に連れ添っていく、なんていう働き方もあります。

基本的に提示出勤・定時上がりもできてしまうので、自分の時間を取りやすいというメリットもあります。

ちょっと変わったところだと、ツアーナースなどの派遣看護師という選択肢や、離島やリゾート地などへ短期間働くこともできるんです。

看護師というのは、よほどえり好みをしなければ、転職し放題なんです。むしろ、若いうちからいろんな働き方を選べるのが、看護師の大きなメリットじゃないかと思います。

■優秀なエージェントが転職のカギ

個人クリニックでは今も紙カルテを使っているところが多いので、そういったところに転職するのもありだと思いますが、いずれにしても、転職を成功させるには、コツが１つあります。

それは、優秀な転職エージェントを味方につけることです。看護師の転職に精通しているプロに協力してもらえるかどうかで、納得のいく転職ができるかどうかは変わってきます。

転職エージェントは、自分でいちいち探す必要もないし、お金を払って雇う必要もありません。看護師専門の転職サイトに無料登録すれば、無料で担当してもらえます。

膨大な量の求人情報の中から、希望に合ったところをいち早く探し出して教えてくれるし、逆に「こんなところでこんな働き方はどうですか？」といった提案もしてくれます。

給料などの待遇面は、交渉しにくいところですが、転職エージェントさんに代わりに交渉してもらうことができるので、自分は面接時の自己アピールに集中することができます。

より良い求人情報を獲得するには、今は看護師専門の転職サイトに登録しておくのが常識になっているみたいなので、ライバルに好条件の案件を奪われないように、会員登録は早めに済ませておくと良いですよ。

理想を言うと、１つでも多くの看護師専門の転職サイトに登録するのが良いんですが、登録しすぎると、自分の中で整理がつかなくなり、収拾がつかなくなっていきます。

そこで、ここだけは押さえたほうが良い！という転職サイトを３つ紹介しますね。

看護師専門の転職サイトの中には、地域や働き方が限定されいるところもあるんですが、この３つなら、そういった偏りがありません。

日本全国、さまざまな求人情報を取り扱っているし、非公開求人も豊富なので、より良い条件の病院を選びやすくなっていますよ。

電子カルテになじめなくて仕事でミスが増えていたんですが、そんな私も転職して随分と働きやすくなりました。